
「そろばんの習い事は意味ない?」と感じる親は少なくありません。
- 電卓で十分
- 成果が出るまで時間がかかる
- 他の習い事の方が役立つ…
そんな声があるのも事実です。
ですが、経験者として伝えたいのはその逆です。
そろばんは暗算力や集中力を育て、小さな合格体験が子どもの自信につながります。
表面的には意味がないように見えても、本質的な部分には大切な効果が隠れているのです。
この記事では、幼少期にそろばんを習った私が、20年以上の社会人経験から実際に感じているそろばんの3つの超メリットと、誤解の理由を詳しくお伝えします。
他の習い事と比べてどうなのか?
この記事を参考にお子さまの習い事をじっくり選択してください。
そろばんは「意味ない」と言われる理由と誤解

今はデジタル社会です。
子どもの日常生活にも、スマートフォンやタブレット・パソコンが当たり前。
便利なデジタルツールや計算機アプリ、Googleに問いかけたら1秒で答えをくれる時代ですよね。
スマホで便利になった反面、子どもたちの問題を解決する能力が低下していると言われる。
この理由もわかる気がします。
電卓やPCがあるから不要と思われがち
「そろばんはもう時代遅れ。電卓やPCで十分」という声はよく耳にします。
確かに日常生活でそろばんを使う場面はほとんどありません。
機能としての“そろばんの代わり”はいくらでもあります。
そのため「意味ない習い事」と認識されやすいのです。
習得に時間がかかり即効性が見えにくい
そろばんはコツコツ続けることで習得する習い事です。
暗算力が身につくまでに時間がかかるため、表面的には「効果がわかりにくい=意味がない」と思われやすいのです。
他の習い事に比べて時代遅れに見える
英語やプログラミングのように「将来に直結する」とイメージしやすい習い事に比べると、そろばんを使用する職業はほとんどありません(せいぜいそろばん先生くらいです)。
そのため「そろばんより他の習い事の方が役に立つ」と思われがちで、その印象が「そろばんはやっても意味がない」という誤解につながっているのです。


よく言われる「意味ない」という声は、どれも表面的なもの。本当のそろばんの力やメリットを知らない人の意見です。
次の章では、経験者だからこそわかる“本当の効果”をお伝えします。
簡単なフラッシュ暗算
私は小学校の時から、パッパッパッと頭の中で暗算するフラッシュ暗算ができていました。

幼少期にそろばんを習った人なら、ほとんどの人ができるはずです。
テレビで天才少年がやってるようなスピード感や桁数ではないですが、頭の中でそろばんを弾けば、普通の人よりは全然早く答えを出せる。
今でも日常生活や仕事で使うぐらいの数字なら、計算機で出すより早いです。
子どもの頃から日常生活の中でも頭の中でそろばんが動いてました。
マラソンや縄跳びなど黙々と何かをする時間に、
1+1=2、2+2=4、4+4=8、8+8=16、 ……

と倍々にする計算をしたり、
ランダムな数字を計算し、
328+68=396
あっ4で割ると99、6で割ると66、8で割ると49.5になる。

そんな計算が頭の中で瞬時にできて、色んなことを概算で理解することが早くなりました。
40代そろばん経験者が思う“そろばん”の3つ効果
一番の効果は、数を具体的に扱う経験で、
いろんな物事を概算的にとらえたり、論理的に組み立てる力が身につくこと。
私は小学校3年〜小学校6年の終わりまでの約4年間、近所のそろばん教室に通っていました。
通っていた当時の記憶では、そろばんが好きでも嫌いでもなく、姉や友達も通ってたので続いたような感じです。
小学校卒業までの4年間で珠算2級止まり。
1級は最後でギリ合格できなかったので、小学生の中では平均ぐらいだったと思います。

平均的な私でも、社会人になって他の人と明らかに違うスキルで「そろばんのおかげだな」と感じることを解説します。
暗算 → 概算力・見積もり力
この概算力は、ビジネスの中でとても効率よく役に立ちます。
例えば、売上を計算して、その中で経費や仕入れなど、どれくらいを投資してどれくらいの利益が出たか(出るか)。
1日のうち、これぐらいの時間を使えば、利益はこれぐらい出て、生産性はこれぐらいだ。
など、その場で数字を扱うイメージ力を“概算力”としました。
ざっくりとした計算でも瞬時にできたら、所属するチームの仕事や自分自身を数値的価値に置き換えることも簡単にできます。
そして数字をただの数値として扱うのではなく、プロジェクト全体の中で「どの事象がどれだけ影響するか」を数字に置き換えることで、ビジネスの重要ポイントを見極められます。
例えば、仕事にはさまざまなフローや工程がありますが、その全体像をイメージしつつ、影響度の大きい部分を算出することで、「どこに力を入れるべきか」「どこでリスクを取るか」といった判断がしやすくなる。
もちろん精緻な数字が必要な場面では、エクセルや計算機でも良いです。
でも、ビジネスの筋道を大きくとらえて判断をする場面では、この概算力はとても大切な能力です。
論理的思考力 → 想定と筋道立て
ビジネスではロジカルに道筋を示す場面も多くあります。
概算力が身についていることで、論理的な道筋も立てやすくなります。
頭の中で色んな要素を概算で把握しながら、道筋を組み立てる。
この道筋を立てるときに、わざわざエクセルや計算機で数字にしながらだと、とても非効率。
ビジネスを大きく抽象的にとらえて、道筋を立てながら、その道筋で具体的に計算して検証する。
抽象的と具体的を行き来しながら考えて、無駄な寄り道をせず成果に導くことができます。

これは間違いなく、頭の柔らかい子どもの頃に、そろばんでフラッシュ暗算を習得できたおかげです。
自己効力感 → やればできる感覚
そろばんの大きな魅力のひとつは、
子どもが「やればできる」という感覚を持てることです。
これは心理学では「自己効力感」と呼ばれ、学習や仕事、人生全般に長く影響する力です。
そろばんは練習した分だけ結果が目に見えて伸びていきます。
級や段に合格したり、計算がスラスラできるようになることで「自分の努力は無駄じゃない」と実感できる。
これは英語やスポーツのように成果が見えにくい習い事よりも、達成感を得やすい特徴があります。
小さな成功体験を積み重ねることで「次もやってみよう」という挑戦心が育ちます。
この積み重ねが、勉強や将来の仕事に直結し、困難な場面に出会ったときでも「きっとできる」と前向きに取り組む力になります。

つまり、そろばんは計算力を高めるだけでなく、子どもに一生残る自信を育てる習い事なのです。
そろばんの将来性
ますますデジタルが進歩する社会で、そろばんの将来性についてはどうでしょうか?
英会話やプログラミングとの違い
英会話やプログラミングは、子どもの習い事でも人気です。
英会話は、習得したり極めることで直接職種の選択肢が広がります。
プログラミングは、プログラマーという職種もあります。
野球やサッカーも、極めれば職種にもなります。
ですが、そろばんを極めても仕事にはならないし、そろばんそのものも仕事では使いません。
その点が、英語やプログラミングと、そろばんの大きな違いです。
習い事の視点
習い事を選択する時に、どの視点で選択するかも大切だと思います。
- 学校の成績をあげるためのテスト対策の視点
- 将来の仕事に困らないための職業的な視点
- 地頭を鍛えてどんな職種にでも応用できる視点
習い事に優劣はありません。
ですが、「この習い事は、どの視点に強いか」を、親としては理解しておきたいですよね。
すごく世の中の変化が早いので、テスト対策して良い大学に行くことが本当に幸せに繋がるか?その職業は将来も必要性があるのか?
という視点を私の場合は考えてしまいます。

どんな時代でも幸せに繋げることができる自己効力感や、子どもの地頭力に貢献できる習い事が大切かもしれません。
そろばんのすすめ
概算力や論理力は、どんな時代でどんな職種でも必要なスキルだと思います。
そろばん教室で、簡単なフラッシュ暗算ができるようになりました。
そのおかげで、色んなことを概算で抽象的に考えながら具体的にも検証し、ロジカルで論理的に正解や成功に導いていく。
これが、約20年デジタルツールを使って仕事をしながら40代になった私が、今でもそろばんを推奨する理由です。

ぜひお子さまにあったそろばん教室を選んでほしいので、おすすめ10選をまとめました。
オンラインそろばん教室のおすすめ10選!
年長〜小学生向け【最新版】
アウトプットする習い事
もし、もう一つ習い事ができるなら、表現ができる習い事。
これは私の能力や特性もあるかもしれませんが、そろばんは、黙々と頭の中で考えが進んでいきます。
頭の中では2歩3歩ぐらい先を見越して、色んな側面から考えていても、その考えたことを正しく表現したり伝えたりするのに苦労しています。
黙々と考え続ける習慣が付くと、自分の頭の中だけで進んでいく考えを、言葉にして伝える・表現する必要がでてきます。
それを補完するのが、アウトプットや表現する習い事だと思います。
結論|そろばんの習い事は“意味ない”どころか一生モノの力
表面的には役立たなくても土台をつくる
日常でそろばんを使うことは少なくても、その効果は脳や学習態度に残ります。
そろばんは、視覚と触覚を使うおもちゃです。
ビーズを動かすことで、視覚的にも触覚的にも数字を理解できるようになります。
経験者として断言できるのは「そろばんは見えない土台をつくる習い事」だということです。
子どもの自信と挑戦心を育てる
そろばんは計算力以上に「自分はできる」という気持ちを育ててくれます。
この経験は、将来の勉強や仕事、人生のあらゆる場面で役立ちます。
迷っているなら体験してみる価値がある
「意味ないかもしれない」と迷う親は多いですが、実際は意味のある学びです。
短期間の体験でも子どもの変化が見えることがあります。
だからこそ、一度試してみる価値があります。
一生モノの力が身につく
そろばん教室
\おすすめの10教室から選ぶ/
デジタル社会の今だから、小学生に人気の習い事!