「そろばんを習うのって、今のデジタル社会で必要なの?」と疑問に思ったことはありますよね。
この記事では、幼少期にそろばんを習った私が、20年以上の社会人経験から実際に感じているそろばんの超メリットについて詳しくお伝えします。
他の習い事と比べてどうなのか?
この記事を参考にお子さまの習い事をじっくり選択してください。
デジタル社会に意味ない? そろばんの習い事
今はデジタル社会です。
子どもの日常生活にも、スマートフォンやタブレット・パソコンが当たり前。
便利なデジタルツールや計算機アプリ、Googleに問いかけたら1秒で答えをくれる時代ですよね。
そんな時に、アナログ計算機のそろばんって意味ある?と疑問に思うのもわかります。
“そろばん”は、将来使うこと無さそうなんです。
しかし実際にそろばんを習った経験を持つ私は、約20年デジタル社会で仕事をしながら、今でもそろばんをして良かったと思うことがよくあります。
数を具体的に扱う経験は、いろんな物事を概算的にとらえたり、論理的に組み立てることが身につきます。
スマホなどで便利になった反面、子どもたちの問題解決する能力が低下していると言われるのもわかる気がします。
それでは、そろばんの具体的な効果やメリットについて、詳しく見ていきましょう。
40代そろばん経験者が思う そろばんの効果
私は小学校3年〜小学校6年の終わりまでの約4年間、近所のそろばん教室に通っていました。
通っていた当時の記憶では、そろばんが好きでも嫌いでもなく、姉や友達も通ってたので続いたような感じです。
小学校卒業までの4年間で珠算2級止まり。
1級は最後でギリ合格できなかったので、小学生の中では平均ぐらいだったと思います。
それぐらいの私でも、社会人になって他の人と明らかに違うスキルで「そろばんのおかげだな」と感じることを解説します。
簡単なフラッシュ暗算
私は小学校の時から、パッパッパッと頭の中で暗算するフラッシュ暗算ができていました。
幼少期にそろばんを習った人なら、ほとんどの人ができるはずです。
テレビで天才少年がやってるようなスピード感や桁数ではないですが、頭の中でそろばんを弾けば、普通の人よりは全然早く答えを出せる。
今でも日常生活や仕事で使うぐらいの数字なら、計算機で出すより早いです。
子どもの頃から日常生活の中でも頭の中でそろばんが動いてました。
マラソンや縄跳びなど黙々と何かをする時間に、
1+1=2、2+2=4、4+4=8、8+8=16、 ......
と倍々にする計算をしたり、
ランダムな数字を計算し、
328+68=396
あっ4で割ると99、6で割ると66、8で割ると49.5になる。
そんな計算が頭の中で瞬時にできて、色んなことを概算で理解することが早くなりました。
概算力
この概算力は、ビジネスの中でとても効率よく役に立ちます。
売上を計算し、その中で経費や仕入れ、どれくらいの投資でどれくらいの利益が出るか。
1日のうち、これぐらいの時間を使えば、利益はこれぐらい出て、生産性はこれぐらいだ。など
ざっくりした計算が瞬時にできたら、自分を数値的価値に置き換えることも簡単にできます。
そして数字を数字としてとらえるだけでなく、全体の中での影響力の大きさを数字に置き換えられると、ビジネス上の重要な部分を把握できます。
もちろん精緻な数字が必要な場面では、エクセルや計算機でも良いです。
でも、ビジネスの筋道を大きくとらえて判断をする場面では、この概算力はとても大切な能力です。
論理力
ビジネスではロジカルに道筋を示す場面も多くあります。
概算力が身についていることで、論理的な道筋も立てやすくなります。
頭の中で色んな要素を概算で把握しながら、道筋を組み立てる。
この道筋を立てるときに、わざわざエクセルや計算機で数字にしながらだと、とても非効率。
ビジネスを大きく抽象的にとらえて、道筋を立てながら、その道筋で具体的に計算して検証する。
抽象的と具体的を行き来しながら考えて、無駄な寄り道をせず成果に導くことができます。
これは間違いなく、頭の柔らかい子どもの頃に、そろばんでフラッシュ暗算を習得できたおかげです。
そろばんの将来性
ますますデジタルが進歩する社会で、そろばんの将来性についてはどうでしょうか?
英会話やプログラミングとの違い
英会話やプログラミングは、子どもの習い事でも人気です。
英会話は、習得したり極めることで直接職種の選択肢が広がります。
プログラミングは、プログラマーという職種もあります。
野球やサッカーも、極めれば職種にもなります。
ですが、そろばんを極めても仕事にはならないし、そろばんそのものも仕事では使いません。
その点が、英語やプログラミングと、そろばんの大きな違いです。
習い事の視点
習い事を選択する時に、どの視点で選択するかも大切だと思います。
- 学校の成績をあげるためのテスト対策の視点
- 将来の仕事に困らないための職業的な視点
- 地頭を鍛えてどんな職種にでも応用できる視点
習い事に優劣はありません。
ですが、「この習い事は、どの視点に強いか」を、親としては理解しておきたいですよね。
すごく世の中の変化が早いので、テスト対策して良い大学に行くことが本当に幸せに繋がるか?その職業は将来も必要性があるのか?
という視点を私の場合は考えてしまいます。
子どもの地頭力に貢献できる習い事が大切かもしれません。
そろばんのすすめ
概算力や論理力は、どんな時代でどんな職種でも必要なスキルだと思います。
そろばん教室で、簡単なフラッシュ暗算ができるようになりました。
そのおかげで、色んなことを概算で抽象的に考えながら具体的にも検証し、ロジカルで論理的に正解や成功に導いていく。
これが、約20年デジタルツールを使って仕事をしながら40代になった私が、今でもそろばんを推奨する理由です。
アウトプットする習い事
もし、もう一つ習い事ができるなら、表現ができる習い事。
これは私の能力や特性もあるかもしれませんが、そろばんは、黙々と頭の中で考えが進んでいきます。
頭の中では2歩3歩ぐらい先を見越して、色んな側面から考えていても、その考えたことを正しく表現したり伝えたりするのに苦労しています。
黙々と考え続ける習慣が付くと、自分の頭の中だけで進んでいく考えを、言葉にして伝える・表現する必要がでてきます。
それを補完するのが、アウトプットや表現する習い事だと思います。
まとめ
そろばんは、視覚と触覚を使うおもちゃです。
ビーズを動かすことで、視覚的にも触覚的にも数字を理解できるようになります。
デジタル社会でそろばんは意味ないと思われがちですが、デジタル社会だからこそ“そろばん”で身につく能力が必要だと思っています。
以上です。
そろばんに興味を持ったら、一度ゲーム感覚でそろばん教室を体験させてみてください。