
記事作成者

そろばん先生
フラッシュ暗算をビジネスに活かしたアラフォーのそろばん経験者&そろばん啓蒙活動家。幼少期に通った4年間のそろばん教室でフラッシュ暗算を習得。以降20年の社会人生活で「そろばんやってて良かった」と思える日々の実体験をベースにお伝えします。
そろばんって、実は意味ないんじゃない?

我が子の習い事を考える中で、そんな疑問を感じたことはありませんか?
最近は「英語」「プログラミング」など、将来役立ちそうな習い事が人気です。
その一方で、そろばんは「時代遅れ」「やっても意味がない」と言われることもしばしば。
この記事では、
3つのポイントを客観的にお伝えします。

「そろばんを習わせるべきか迷っている」という方は、ぜひ参考にしてください。
↓好きな所だけ選んで読めます↓
「そろばん意味なかった」と言われる理由
「そろばんって意味ないんじゃない?」
そんな疑問を持つ親御さんも一定数います。

なぜそろばんが「意味なかった」と言われるのでしょうか?
背景には、主に3つの理由があります。
デジタル化による役割の変化
以前は「計算力を鍛える習い事」として重宝されたそろばん。
しかし今はスマホや電卓、タブレットなど、簡単に計算できるツールが普及しました。
その結果、「日常でわざわざ暗算する場面がないのでは?」と考える人が増えています。
習わせたけど成果が見えづらいという声
実際にそろばんを習わせた親御さんの中には、「効果が実感できなかった」「成績アップに直結しなかった」と感じる人もいます。
そろばんはコツコツ型の習い事なので、特に短期間で目に見える成果を期待する場合に「意味なかった」と感じられる傾向があります。
社会の変化により他の習い事が増えた
プログラミング、英語、ロボット教室など、IT化・グローバル化が進む現代において、習い事の選択肢が増えてきました。
短期間で成果を期待するあまり、他の習い事にも関心が強まり、そろばんが上達する前に辞める人も増えています。
その結果、「意味なかった」と感じる人が多くなりましたね。

そろばんよりもデジタルスキルや語学力の方に関心が集まりやすくなったということでしょう。
それでも今 そろばんが選ばれる理由
とはいえ、そろばんには今でも選ばれる理由があります。
そろばんの本当のメリットがわかれば、すごく役に立つスキルだと感じるでしょう。
計算の速さや暗算力の向上
計算が速くなったり、暗算が得意になるなど、そろばんメリットのわかりやすい点です。
この部分も、今そろばんが選ばれる理由の一つ。
ただ、このメリットだけでそろばんを選ぶと、「そろばんは意味なかった」と感じる方が多いようです。

計算の速さや正確性は、他のデジタルツールで代替できるメリットですよね。
学力の基礎になる
そろばんは、単に計算の速さや正確さを鍛えるだけではありません。
最大の特徴は、数の概念や計算の仕組みを視覚的に理解できることです。
そろばんを反復学習することで、「計算がどのように進むか」というプロセスを頭の中でイメージできるようになります。
その視覚的なイメージが、物事を順序立てて整理したり、考える力の土台となります。
計算プロセスをしっかり理解することで、論理的に物事を整理・考える力が向上し、いわゆる“地頭力”も鍛えられます。
その結果、単に計算だけに強くなるのではなく、他教科においても物事を筋道立てて考え、学習を効率化する力が養われるのです。

つまり、そろばんは「計算力」だけでなく、他教科全般の学力底上げや学習習慣の定着にも良い習い事です。
論理的思考力の向上
そろばんは、計算する時に「位(桁)」や「繰り上がり・繰り下がり」といったルールの中で、順序立てて考える習慣=論理的思考力を自然に身につけていきます。
指を動かしながら「なぜ次にこうなるのか」を意識することで、筋道を立てて考える力が養われています。
さらに、そろばん経験者は頭の中で珠の動きを再現する「イメージ暗算(珠算式暗算)」も習得できます。
イメージする力で、情報を構造的に整理しながら処理する力が伸び、単純な計算だけでなく、複雑な問題でも論理的に考える土台が築かれます。

この地頭力や論理的思考力は、1年程度の習い事では成果を感じるのは難しい。
だから短期間の習い事では、意味がないと思われるのです。
長い目で見ると、必ず効果を感じられますよ。
そろばんが向いている子(家庭)の特徴
特におすすめしたい、「こんなお子さま」や「こんなご家庭」など相性の良いタイプをまとめてみます。
お子さまの特徴
特に相性の良いお子さまは、
コツコツ続けられる子ども
そろばんは、練習を継続することが大切。
継続できる子どもは、達成感も得やすく、成功体験を積むのに効果的です。
没頭しやすい子ども
また、もともと没頭しやすい子どもには、そろばんで「集中する時間」を習慣化するのが効果的です。
そろばんは、強い集中力を必要とする習い事です。
指で珠を弾きながら、次の数字を暗記し、再び珠を動かす。
この作業を繰り返すことで、目と指を動かしつつ、短期記憶を何度も働かせるトレーニングになります。
没頭型の子どもは、そろばんを続けることで、集中力をさらに高めることができるでしょう。
学校の算数が苦手な子ども
算数が苦手な子どもには、視覚的に数を理解できる「そろばん」が効果的です。
人それぞれ、脳が得意とする情報の受け取り方が異なります。
特に小学校低学年のうちに、算数が苦手・計算に時間がかかってしまう子は、教科書のような「数」を文字情報として読むよりも、「数」を視覚的に捉える方が得意な場合があります。
そろばんは珠の配置や動きによって、数を“視覚的”に捉えらます。
形やイメージで数を認識する力を養うことで、意外にも「計算そのもの」はスムーズにできるようになるケースも多いです。

つまり、学校とは異なる「数のインプット方法」として、そろばんは算数に苦手意識のある子どもをサポートする習い事といえるでしょう。
ご家庭の特徴
そろばんは子どもに向いているだけでなく、家庭の方針や環境によっても相性が変わります。
以下のようなご家庭には、そろばんが特におすすめです。
基礎学習や学習習慣を重視する家庭
まずは、基礎学力や学習習慣を重視している家庭です。
「基礎学力をしっかりつけてほしい」「勉強の習慣を早くから身につけさせたい」と考えているご家庭には、そろばんがぴったりです。
そろばんは、計算力や集中力を育むだけでなく、机に向かう習慣やコツコツ取り組む姿勢も自然と身につくため、他の学習にも良い影響を与えます。

将来必要になる学ぶ習慣や向き合う姿勢を重視したい家庭におすすめです。
今の点数を学習の成功体験の一つとすれば、学ぶことが楽しく好循環になれば、自ら勉強も進むでしょう。
地頭を良くしたいと考える家庭
次に地頭を良くしたいと考える家庭です。
そろばんは、計算力の強化に加え、論理的思考力や情報を整理する力も身につく習い事です。
そろばんを続けることで、単なる「計算が得意」になるだけでなく、物事を順序立てて考え、効率的に学ぶ力(=地頭)が自然と鍛えられます。

忙しい共働き家庭
最後に忙しい共働き家庭です。
「共働きで忙しくて、子どもの勉強まで手が回らない…」そんなご家庭にも、そろばんはおすすめです。
そろばん教室に通うだけで、自然と学習のリズムが整い、勉強習慣も身につきやすくなります。
週1〜2回のオンライン授業の場合で、費用がお手頃な教室もあります。

特にオンラインそろばん教室は、忙しく送迎が難しい家庭にピッタリですね。
【比較】そろばん vs その他人気の習い事
プログラミングや英語の方が将来役に立つのでは?

そろばんは今の時代には古いのでは?

確かに、近年はプログラミングや英語といった、デジタルや国際化に直結する習い事の人気が高まっています。
これらは将来のスキルアップやキャリア形成にも役立つと言われており、保護者からの注目度も高いです。
また、それぞれの習い事は、伸ばしやすい力が異なります。

重要:「どれが一番良いか」で選ぶのではなく、子どもがどんなふうに情報を受け取り、どう考え・行動するかの特性に合わせて選ぶことが大切です。
習い事べつの例
そろばんの場合
例えば、物事を“目で見て”理解するのが得意な子にも向いています。
図や形にして考えたり、教科書のページ全体を写真のように覚えて暗記する子も当てはまります。
指を動かして珠を操作することで、視覚的や体感的に計算や構造を理解できる習い事です。
プログラミングの場合
仕組みを考えたり、ルールを組み立てるのが好きな子に向いてます。
先にじっくり考えて行動するタイプは、論理的に順序立てて考える力を高めやすく、情報を構造的に整理しながら理解するタイプ。
英語の場合
音や声で聞くことで学ぶのが得意な子にも向いていると思います。
すぐ歌ったり、マネをして話す子に多いと思います。
聞いた情報をすぐに理解して自分の中に落とし込むことや、聞いた情報をすぐに自分で表現することが多い子は、コミュニケーションを通じて覚えるタイプです。

これらは、あくまでも例えばのケース。
子どもによって得意なことは異なるので、どんな形の勉強なら、すんなり覚えられるかを見てあげましょう。
VS 人気の習い事
習い事 | 向いている特性 | 伸びる力 |
---|---|---|
そろばん | コツコツ積み重ねが好き 目で見て覚える |
計算力、集中力、継続習慣、論理的思考力 |
プログラミング | 先に考えて動く ルールや仕組みを決める |
論理的思考力、問題解決力、ITスキル |
英語・英会話 | 音を覚えやすい 人のマネをする |
語学力、コミュニケーション力、表現力 |
チームスポーツ系 | 友達と仲良くできる 体を動かすのが好き |
体力、協調性、粘り強さ、リーダーシップ |
まとめ:「子どもに合う習い事」がカギ
人はそれぞれ、
- 視覚で理解するのが得意
- 音で聞くと理解が早い
- 考えてから行動する
- 身体を動かしながら覚える
など得意な場所が異なります。
習い事は「子どもがどのように情報を受け取りやすいか、どんな方法で考え・行動しやすいか」によって選ぶのがベストです。

流行に流されず、お子さんの得意な環境や方法で学力を伸ばすことが、学びの効果を最大限に引き出します。