「子どもの計算する力や暗算力を高めたい」と願う親御さんにとって、そろばんは最適な学習ツール。
でも、なんで暗算力が高くなるんですか?
どうすれば親子で効果的に勉強できますか?
この記事では、暗算のためのそろばん効果と、具体的な学習方法を解説します。
最後までお読みいただければ、そろばんを習った方がよい理由がわかりますよ。
暗算力を高めるには、そろばんが最適な理由
そろばんは、いろんな側面から計算力アップや暗算の強化に良いと言われます。
その中で経験者の私が納得する理由を3つ解説します。
手と頭を使う学習
自分の手を動かして珠を操作することと、頭で数字を読むことを繰り返すので、脳の働きが活性化して計算結果が記憶に残りやすくなります。
同時に手と頭を使うそろばんだからこそ、計算力や暗算力が強化されます。
繰り返し反復で計算をパターン化
限られた珠を使う計算は一定のパターンをともなうものです。
そろばん練習を繰り返して数字を扱う回数が圧倒的に増えると、計算がパターン化されてきます。
暗算中でもパターンにそって簡略化され、計算や暗算が迅速にできるようになります。
視覚的な学習
そろばんを習得すると、数の概念を視覚的に理解できます。
自分で珠を動かすので、珠の数や計算されるプロセスを視覚で理解する。
数字を文字としてではなく珠の数で視覚的に覚え、計算や暗算の理解が深まります。
そろばんの基本と効果的な理由
そろばんの基本と使い方
そろばんは、珠を使って計算する昔ながらの伝統的な計算道具です。
基本は、縦の棒に5つの珠。
上段に1つと下段に4つの珠があり、上段の珠が5で、下段が1を表すもの。
一の位を基準に左にいくと、上段が50、下段が10となり桁が増えていきます。
この珠を、指で動かす触覚的な操作と視覚的な数字の表示で、数字の概念を理解しやすくなります。
そろばんの信頼性
特に日本では教育の一貫として広く普及していて、その効果は実証されています。
また、そろばん検定などの公式な試験もあり、たくさんの子ども達が、合格により自信をつけられる機会にもなっています。
デジタルツールが発達した現在でも、人気の習い事で検索もよくされる習い事。
参考までにGoogleトレンドという検索推移がわかるツールの画面です。
2004年から検索数は伸び続けています。
デジタル時代だからこそ、子どもの基礎学習は大切だと感じている親御さんが多いのだと思います。
そろばんの効果
暗算力を高めるには、そろばんが最適だとお伝えしました。
しかし暗算力だけでなく、ほかにも多くの教育的効果があるのがそろばんの良さです。
集中力の向上
そろばんの練習は集中力を必要とします。
珠を一つずつ動かしながら数字を読み上げ、正確に計算を行うことで、自然と集中力が養われます。
これは他の学習や日常生活にも役立つスキルです。
概算力と論理的思考
概算力と論理的思考力の2つは、社会人として働く中で役立ちます。
その理由については、別記事にまとめていますので参考にしてください。
子どもにそろばんを習わせるメリット
そろばんのメリットや効果は多くありますが、一番のメリットは持続力や忍耐力だと思います。
長い期間ずっとやり続ける能力や、困難や退屈にも耐える力。
これは勉強だけでなく社会人になっても、とても大切なことです。
持続力・忍耐力のメリット
持続する力・忍耐力は、長期的な目的達成には不可欠なもの。
人生や将来の目標を持ち、一時的な失敗や挫折にくじけず、その目的のために工夫し続ける力は、社会人でもメリットになるでしょう。
成長する中で、予期せぬ困難な状況や問題はかならず起こるものです。
持続する力と忍耐力があれば、やり遂げる経験を積める。
それが自信を持って新たな挑戦に取り組む力となります。
豊かな人生を生きるうえで欠かせない要素だと考えています。
暗算の効果的な練習方法
暗算力向上には効果的な学習方法があります。
【補足】暗算力向上なので、ある程度そろばんをできるようになった状態を前提としてお伝えします。
次の2つで暗算練習をすれば、飛躍的に正確性もスピードもアップしますよ。
そろばん経験者だからこその方法です。
街中での練習方法
まず最初の段階では、外出時の街中での練習方法です。
最初のおすすめは、行き交う車のナンバーを足し算して、速い計算に慣れること。
4桁の数字を1桁ずつ足す方法
4桁の数字をランダムに足す方法
4桁の数字を2桁ずつ足す方法
この車のナンバー遊びで良いのが、文字の数字を瞬時に覚えて、そろばんの珠でイメージを置き換える訓練になること。
街中で見かける車のナンバーは、不規則でランダムな数字が続きますし、一瞬しか見れない場合やゆっくり見れる場合もある。
「次来た車の番号ね」と言いながら、子どもとゲーム感覚で数遊びができます。
この遊びを親と一緒に数回やったあと、私は通学の時間でも一人の時は黙々とやるようになりました。
1桁ずつ足すことから始めたら、車10台分を全て合算したり、引き算や掛け算などに発展させ自分で計算問題を作り出しますよ。
自宅での練習方法
自宅練習のおすすめは、1+2+3+4+5+6+7+8+9と順番に足しつづける暗算練習です。
この暗算練習の良いところは、そろばんの珠の弾き方を均等に覚えられること。
初級者は1〜10までを正しく足す練習に。
100まで足し続けると、4桁の計算は問題なくクリアできるようになります。
そろばん教室の選び方
近所にそろばん教室がたくさんある地域もありますよね。
経験者が考える「そろばん教室の選び方」をまとめます。
教室選びのポイント
選び方のポイント3つです。
規律や礼儀を重んじる
そろばんの上達は、自分に負けない気持ちを育てることも必要。
なぜなら暗算やそろばんは、黙々と練習する個人競技のようなもの。
自分との戦いなので、自分の状況を俯瞰して、自分で鼓舞できるメンタルが求められます。
そろばんを教えるというだけでなく、メンタルの重要性を理解しているからこそ。
規律や礼儀を重んじる教室は単なる勉強道具とは思っていないでしょう。
コミュニケーションがとれる
最近はインターネットで何でも勉強できますよね。
YouTube視聴だけでも、十分そろばんを使えるようになるでしょう。
でも子どもの教育には、やはり誰かが近くで気にかけてコミュニケーションを取り続けることが大切。
オンラインでも十分ですので、会話をしながら教えてもらい「よくできたね!」や「頑張ったね!」が、子どもには必要です。
大人数で授業を受ける教室は、一人ひとりにあったコミュニケーションは難しいかもしれません。
通いやすい
継続が必要なそろばんは、教室に通いやすいことも大切です。
週1〜2回の通いでも、送迎をする親御さんには負担です。
できるだけ通いやすく、時には子どもだけで通えるぐらいの距離だと安心ですね。
良い講師の特徴
良い講師を見分けるって難しいですね。
- そろばん指導の資格を持っている
- 指導した経験が豊富
- 生徒の理解度にあわせた指導
- 説明がわかりやすい
- 子どもが好き
こういう特徴を持っている先生は、もちろん良いです。
ですが、子どもとの空気感や相性が合うか?が大切だと思います。
相性が合えば、子どもが授業を楽しく受講し、能力を最大限引き出してくれます。
子どもが楽しめなければ、そろばんや算数をキライになるかもしれません。
その点では、オンラインそろばんは無料お試しで授業を受けることができ、親御さんが先生を選択することができます。
オンラインで数回授業を受けた後も、先生の変更依頼も出しやすい。
それ以降、顔をあわせることもないし、気まずさもないのがメリットですね。
オンライン教室の利用
そろばんは、オンライン教室も多く開かれています。
そろばん教室の選び方で解説したポイントは、オンライン教室ではどうでしょうか?
規律や礼儀を重んじるオンラインそろばんの教室もあります。
その教室は別の記事で詳しく解説しています。
オンライン教室は、コミュニケーション面も問題ないです。
オンライン専門の教室は、Zoomを使った教え方を習熟していますし、少人数制なのでしっかり見てもらえます。
そして、オンラインは通いやすい。というか通う必要がありません。
ご自宅のリビングが教室になるため、学校から帰ってきた後、また夕食を食べた後でも授業を受けられます。
忙しい親御さんには、すごく助かるメリットです。
他にもオンラインそろばん教室を比較・解説した記事もありますので、参考にしてください。
実際の声
実際にフラッシュ暗算を習得した私が、社会人でどのように役に立っているかを解説します。
40歳男の経験談
私自身も小学4年間そろばん教室に通い、フラッシュ暗算を身につけました。
そろばん自体は、社会人で使うことはありませんが、暗算は毎日ずっと使い続けています。
ササッと暗算できると、仕事で扱う金額やデータの数字を概算で読み取って、仕事で重要な判断を瞬時にできる。
筋道を大きくとらえて判断することは、仕事では大切な能力です。
別の記事に詳しく解説しています!
親御さんの声
次に、教室に通う親御さんの感想です。
ちょうど上の学年のお友達がイシドに通っていて、子どもも「自分もやってみようかな」と興味を示し、年長の夏休み明けから始めました。私は小学4年生からでしたが、暗算の能力をつけるなら早いほうがいいと思いました。
いしど式
「そろばんをやって良かった。人生が変わった」と本人は言っています。 暗算ができることが学習面で大きな自信に繋がったのだと思います。小5という遅いスタートでしたが、暗算という生涯役立つスキルを身に付ける事が出来ました。良い教室に出会えて幸運でした。ご指導、ありがとうございました。
そろばん式暗算
少人数制であっても個別指導のように生徒一人ひとりを指導してくれるので安心。臨機応変に振替してもらえるだけでも助かっているのに、集中できなかったという理由で振替してくれたのが嬉しかった。
よみかきそろばんくらぶ
まとめ
お子さまの計算力や暗算力を向上させたいなら、そろばんの活用がおすすめです。
手と頭を同時に使い、計算をパターン化でき、数字や計算を視覚的に理解できる“そろばん”。
街の中でも家の中でも、日常生活に暗算できる環境を取り入れ、継続的に練習できれば、計算に自信を持つお子さまが頼もしく感じられますよ。