
記事作成者

そろばん先生
広島県在住、フラッシュ暗算をビジネスに活かしたアラフォーのそろばん経験者&そろばん啓蒙活動家。幼少期に通った4年間のそろばん教室でフラッシュ暗算を習得。以降20年の社会人生活で「そろばんやってて良かった」と思える日々の実体験をベースにお伝えします。
うちの子、算数が苦手みたい…

うちの子も、算数の問題は時間がかかる…


お子さまに苦手科目があると、誰でも心配したり不安になりますよね。
計算が苦手だと算数も苦手になり、子どもが勉強に対する自信を失うこともあります。
反対に、計算が速くなれば苦手意識が薄れ、学習意欲も向上します。
では、なぜ計算が遅くなるのでしょうか?
実は、暗算が苦手な理由は明確で、克服する方法もあります。
算数が苦手なのは、得意なインプット方法が異なるからです。

「計算が遅いから、うちの子には無理…」と思っている方こそ、ぜひ最後まで読んでほしい内容です。
↓好きな所だけ選んで読めます↓
算数が苦手な原因と暗算が遅い理由
算数が苦手な子どもや計算が遅い子どもの多くは、共通する傾向があると研究でも示唆されています。
※参考となる研究分野:ワーキングメモリと計算力の関係・計算速度の認知処理の関係
算数苦手の原因はインプット方法の違い
人それぞれ、脳が情報を受け取りやすい方法は異なります。
学校での学習方法が、子どもの特性に合っていない場合、理解が遅くなり、算数に苦手意識を持つ原因になることがあります。
もし子どもが、周りよりも計算が遅かったり算数に苦手意識があるようなら、一度教科書を使わずに問題を出してみるのがおすすめです。
子どもの前で、実際に積み木を並べて足し算や引き算の問題をしてみたり、おやつの数で掛け算を説明してみると、数字を使った問題よりもスムーズに答えられることがよくあります。

「計算が苦手だから」と単純に片付けるのではなく、脳の仕組みや心理的な要因を理解し、適切に対処することで克服できることもありますよ。
算数が苦手な子に多い3つの理由
ここでは、脳科学的な視点から計算が遅くなる原因と、算数が苦手な人に共通する3つの理由を詳しく解説します。
数の概念を知らない
小学校に入学して初期の頃から算数が遅い場合は、数の概念を理解できてない場合があります。
例えば、1~9の数字をただの記号として認識している場合です。
りんごが3つあるというイメージと、3という記号が繋がっていないため、足し算や引き算のイメージ認識ができず計算に時間がかかることがあります。
絵やイメージによる計算をこなし、数の関係性を理解することで計算力の基礎が発達していきます。
集中力の不足
計算するには、数字の並びや関係性を、頭の中で一時記憶する必要があります。
一時記憶した状態で、次の数字を見ながら計算していくため、2つ以上の数字を把握して、またその関係性も記憶します。
計算の途中で数字を忘れて混乱する場合は、そもそも集中できていないか、数字を記号として認識している可能性があります。
計算ミスが怖い
次に「計算が苦手」と一度思い込むと、計算すること自体を無意識で避けようとすることがあります。
これは計算練習量が不足する「悪いループ」です。
この場合、簡単な計算から「できたね」と小さな成功体験を増やすこと。
ゲーム感覚で学べる教材を活用したり、計算ミスをしても、「自分で答えを出した」という出来たことを褒めるようにしていきましょう。

これらの理由はどれも適切なインプット方法と環境づくりで克服が可能です。
お子さまの特性に合わせた学習方法を探ってみましょう。
暗算とは?計算力アップになぜ重要
暗算は頭の中で数を処理する技術。
能力ではないので、練習すれば上達します。
ここでは、
- 暗算とは何か
- なぜ重要か
- 遅いとどんな問題があるか
など詳しく解説します。
暗算とは
暗算には、主に2つのパターンがあります。
- ルールに基づいてパターンで暗算する方法。
- 頭の中で数のイメージを作って暗算する方法。
例えばパターンで計算する方法は、計算しやすい数式に変換し答えを出す方法です。

対してイメージで暗算する方法は、主にそろばん式暗算です。
そろばんの珠を思い浮かべて、5の珠と1の珠の形状で、数字を認識します。
視覚的に数を認識するので、速く正確に暗算できるようになります。

こう考えると、得意なインプット方法の違いで計算の速さに差がありそうですよね。
パターン暗算は、九九を応用して段階的に答えを導く方法。
それに対して、そろばん式暗算は視覚的に形状を瞬時で認識することができます。
よく歴史の教科書を、丸々ページを暗記してテストに望むタイプの人いましたよね。

ビジュアルやイメージの方が脳に入ってきやすい子どもは、そろばん式暗算で計算スピードが向上します。
そろばん式(イメージ)暗算の、効果的な理由はこちら
なぜ暗算が重要
暗算は、頭の中で2つ以上の数を四則演算で順番に計算をしていきます。
計算して出た答えを暗記して、次の計算に移るの繰り返し。
繰り返すことで、短期記憶(ワーキングメモリ)が鍛えられます。
この短期記憶は、情報を一時的に保存しながら処理する能力で、計算だけでなく読解力や論理的思考力に影響する能力です。

算数が数学は、他の教科や生活にも使う能力に関わるため、最も重要な教科の一つとして扱われています。
計算が苦手な場合の問題
計算や暗算が苦手なまま成長すると、仕事や学業にも影響が出る可能性があります。
社会人では、数字を扱う場面が増え、スムーズに処理ができないと業務効率が下がります。
計算機やエクセルである程度カバーはできますが、「時間がかかる」「処理スピードが遅れる」など、「仕事ができない」と見なされることもあります。
また「算数が苦手」だからといって、課題が算数・数学の範囲にとどまるわけではありません。
計算力の低さは、他の教科の理解や成績にも大きく影響する可能性があります。

知性や地頭を良くする根本的な科目なんですね
計算力を上げる方法|暗算スキルの磨き方
計算力を上げるには、得意なインプット方法でのトレーニングが欠かせません。
ここでは、暗算スキルを高める日常的にできるトレーニングを紹介します。
暗算が得意になるトレーニング法
日常的で出来るトレーニングを、街中で見つける。
暗算を得意にするためには、「数字に触れる機会を増やし、計算を習慣化すること」が大切です。
とはいえ、机に向かって計算ドリルばかりやるのは退屈ですよね。
おすすめは、「街中の数字をゲーム感覚で楽しみながら暗算トレーニングをする」こと!
数字は、道路標識や車のナンバー、時計やレシートの金額など、日常のあらゆる場所に隠れています。
これらを活用すれば、楽しく・自然に・スキマ時間で 計算力を鍛えることができます。
ここでは、そろばん経験者として実際にやっていた「暗算が得意になるトレーニング法」を紹介します!

最初に計算を習慣にする方法は、もくもくと繰り返す時間にリズムに合わせて簡単な計算をすること。
私の場合は、体育のマラソンや持久走、なわ跳びの時間です。
頭の中で簡単な足し算や掛け算をしながら、時間が過ぎるを待ちました。
数字は何でもよいです。
例えば、

1+1は2でしょ、2+2は4、4+4は8、8+8は16
16の、1と6で7 7+7で14、14+14で28・・・・
こんな感じです。
最初は、1から順番に数字を足していくことから、お子さまに進めてみてください。
マラソンで疲れたら、1から10までを順番に足し算してみて。

それが出来たら、15まで、次は20まで。
と何回か促すと、繰り返し作業の頭を使わない時には自然と頭に浮かぶようになるでしょう。

この順番に足していく方法は、色んなパターンの足し算が含まれるので計算の基礎向上に良いと思います。

1から10の足し算は、ゲーム要素もあり、計算が苦手な子どもでもやりたくなる問題です。
ただ前提として何かをしながらなので、筆算は使えませんし、書き留めることもできません。
これが強化されるポイントです。

数を視覚的に暗記する「そろばんの基礎」が出来れば、この習慣は誰でも楽しく身につきます。
オンラインそろばんで計算力を高める
計算力を鍛えるには、そろばんが効果的です。
「そろばんは難しそう」「今からでは遅い?」と思うかもしれませんが、そろばんは昔から老若男女に親しまれる自然と計算力が身につく学習法です。
では、なぜオンラインそろばんが計算力アップに効果的なのでしょうか?
なぜそろばんで計算力が高まる
そろばん珠をイメージする
そろばんの最大の特徴は、珠算式暗算と呼ばれる計算方法です。
頭の中でそろばんの珠をイメージしながら計算を進める方法で、筆算や指を使った計算よりも速く・正確に計算ができます。
例えば、下の動画のように珠の動きの変化を認識できれば、答えはもちろん、計算のプロセスも理解できます。
一の位が減り、十の位が増える繰り上がりのパターンも覚えられます。
このスピード感が、暗算力だけでなく、数学全体の計算能力を底上げする大きなメリットとなります。
計算をパターン化する
脳は、繰り返し行うことで情報を素早く処理できるようになります。
特に、そろばん学習では「数のパターンを視覚的に捉える力」が鍛えられるため、
- 計算にかかる負担が減る
- 数学的な思考力が向上する
- 記憶力や集中力も高まる
といった効果が期待できます。

そろばん経験者は、筆算より計算が早いと言われることがあります。
視覚イメージで反復することで、計算のパターン化が活用できるからです。
おすすめのオンラインそろばん学習サービス
計算力を上げる方法として確実なのは、そろばん習得です。
そこで、そろばん教室の中でも続けやすい自宅のリビングで学べるオンラインそろばん教室を2つ紹介します。
よみかきそろばんくらぶ

授業スタイル | リアルタイムオンライン授業 (ZOOM利用 最大4人まで) |
月会費 | 5,500円(指導枠 週1回あたり) |
授業回数 | 指導枠 月3回 特訓枠(検定枠) 月3回 |
授業時間 | 40分(幼児クラス) 50分(小中学クラス) |
無料体験 | 有り |
時間帯は、朝6:00開始から20:35開始の範囲で選択できます。
仕事前や仕事終わりなど、ご飯の支度中に授業を受けさせることもできて、忙しい共働き家庭には嬉しい時間帯です。
選べる時間帯がとにかく豊富で、授業の振替えも融通が効くのが良心的です。

なんといっても授業を受けられる時間帯が多いのがメリット。
共働き家庭でも続けられるオンラインそろばん教室です。
よみかきそろばんくらぶの評判をまとめた記事もあるので、気になる方は読んでみてね。
【2025年最新】よみかきそろばんくらぶの口コミ・評判を集めてみた
いしど式オンライン

授業スタイル | いしど式メソッドを自宅で受講できるオンラインレッスン |
受講料金 | 8,800円 (月4回) 13,200円 (月8回) 18,800円 (月12回) |
授業時間 | 45分授業(1回) |
授業人数 | 最大5名程度 |
無料体験 | 有り |
子どもの能力開発を目的としたそろばん教育。
右脳を活性化する暗算や読上算の強化に加え、しつけ面やこころの教育など、いしど式の意思に基づいた教育的なアプローチが強み。
そろばん教育を軸に、人を育てるイメージが近いです。

いしど式は、リアル教室を運営して50年の歴史と全国に300教室の実績。
利用者さんからの満足度がとても高く、集中力がついた・自信がついた・積極的になった、という声が多いです。
タブレット学習で計算力UP!デジタル教材の活用
そろタッチ 暗算学習アプリ

学習スタイル | そろばん式暗算学習アプリ |
月額 | 3,960円(契約・解約金なし) |
対象年齢 | 何歳でも可(推奨:年長〜) |
学習回数 | いつでも好きな時間に学習 |
学習方法 | 両手式そろばん |
無料体験 | 登録初月の間は無料 |
タブレットを使用して両手式そろばんを習得するアプリで、そろばんを応用した「イメージ暗算」を習得できます。
そして、ある程度の暗算を習得したときの計算スピードが爆速です。
アプリなのでタブレットとWi-Fiがあれば、自宅でも旅行中でも手軽に学習できるのも嬉しい。

タブレットとWi-Fiがあればどこでも好きなだけ学習できる点と、ゲーム感覚で楽しみながら身につく学習内容で、親御さんや子どもに人気になっています。
2016年にサービスが始まり、優れた学習効果が国内外で高い評価を受けています!
そろタッチ 暗算学習アプリ

学習スタイル | 通信教育 |
月額 | 3,630円(12ヶ月一括払いの場合) |
対象年齢 | 年少さん〜 |
学習回数 | いつでも好きな時間に学習 |
学習方法 | 提供されるタブレットを使用 |
無料体験 | 2週間のお試し有り |
最後は算数以外の学習もできるタブレット型の通信教育スマイルゼミ。
特徴は、対話型で学習をサポートしてくれる「Coachez(コーチーズ)」。
コーチーズは、子どもが自分で答えられるように問いかけてくれるロボットのようなもの。
段階的に答えに近づける質問や、答えた後「どう計算した?」を引き出す質問で、問題解決能力が養われる質問をしてくれます。
記事の最初にお伝えした「音でのインプットが得意」な子どもは、答えやすいでしょう。

スマイルゼミは、6か月以上利用した保護者の93%が「学習習慣がついた」と回答しており、毎日の勉強が自然に続く学習方法です。
まとめ|計算力を上げる方法は得意なインプット方法で学ぶ
小学生が習う簡単な算数では、得意や苦手というのがあまりないものです。
脳に伝えるインプット方法が苦手なだけで、ちゃんとインプットできれば計算自体は問題なくできることが多いです。
お子さまが、文字としての理解が早い、絵の認識が早いなど、どういう情報の取り方が一番早いかを注目してみてください。

子どもの計算力を上げるために、脳の適正を理解し、適切な学習方法と日常的なトレーニングで克服できます。
オンラインそろばんなどのツールを活用し、楽しく効果的に計算力を高めていきましょう。