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そろばん先生
フラッシュ暗算をビジネスに活かしたアラフォーのそろばん経験者&そろばん啓蒙活動家。幼少期に通った4年間のそろばん教室でフラッシュ暗算を習得。以降20年の社会人生活で「そろばんやってて良かった」と思える日々の実体験をベースにお伝えします。
子どもの習い事の中で、今でも根強い人気のそろばん。
できるだけ子どもに良い教育を選びたい親としては、何歳から始めるのが良いか気になるところですね。
そろばん経験者の親としては、小学校1〜2年生(6歳~8歳)で始めるのがおすすめです。
なぜ、小学1年〜2年生なんでしょうか?
この記事では、そろばんを始める最適な時期と、その理由を具体的な事例を交えて詳しく解説します。
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そろばんは小学校1-2年から始める! おすすめの理由

私自身は小学2年の終わりから、そろばん教室に通い始めました。
でも自分の子どもには、小学1年から通わせるつもりです。
経験者が語る小1~小2でおすすめする理由は、算数の授業との連携が関係します。
メリットは筆算の勉強と同時進行
筆算は小学2年生から習いますよね。
脳の成長には個人差がありますが、筆算と同時にそろばんを学ぶことで多角的な理解が進み、異なる複数の視点から数の捉え方や算数の理解を促せます。
そろばんは視覚的や触覚的に操作して理解するのに対し、筆算は記号的や公式で理解します。

算数には答えは一つだけど、答えの導き方は色んな方法があることを理解できます。
九九と同時で奥行きのある理解に
こちらも筆算と同じ理由で同時進行のメリットがあげられます。
そしてもう一つのメリット。
そろばんの掛け算や割り算には九九を使って計算します。
1年からそろばんを始めて、そろばんで掛け算や割り算を始める頃は、2年生の九九を覚え始める頃。
九九を覚えながら、そろばんでも応用することで覚えも早くなります。
また、例えば6×6=36が、そろばんで6の足し算を6回繰り返すのと同じだと知るなど、数字の概念も広げることに役立ちます。
九九は音やリズムで最初に覚えますよね。
そろばんは、数字を抽象的にとらえたり具体的にとらえることで、奥行きのある理解になり地頭も良くなります。

学校の授業と連携できるタイミングが、数の理解を多角的に深めてくれます。
年中や年長で始める場合の違い
もちろん、そろばんを始める年齢によって、学習ペースや設定する目標が異なってきます。
先生や教室でも異なりますが、年中さんではそろばんを使って数を数える。
計算というよりは、ビーズを動かしながら指を動かす練習や、ビーズを見て数を理解する時間になるでしょう。
何歳から始める?年齢別のメリット・デメリット
そろばんは、始める年齢によって学習方法も異なります。
年中から小学2年生の4年間の差は、集中力や学力もかなりの差がありますよね。
高学年だと筆算も簡単にできます。
幼児期(3歳前後)から始めるメリット・デメリット
早くそろばんを始める場合にも、それぞれメリット・デメリットがあります。
メリット
手と目を使うため、脳の発達を促進してくれる時期です。
適度に楽しむことができれば、苦手意識もなくなるでしょう。
計算というよりも、数字に触れるのは大切な時期です。
デメリット
3歳ぐらいだと集中できる時間が5分〜10分程度。
集中力が続かない中で、無理やりやらせると数字が嫌いになる場合もあるかもしれません。

小学校で算数を学ぶ前にむずかしい計算が出来ると、筆算や九九のルールを無視し、頭の中のそろばんで計算してしまうこともあります。
高学年(12歳前後)から始めるメリット・デメリット
メリット
そろばんを小学校の高学年から始める場合、しっかり目的意識を持っている場合が多いです。
「計算が早くなりたい」「暗算を強化したい」という目的があると、意欲的に学習できます。
さらに、頭の中で整理する力やルール理解も早いため、習得スピードが速くなります。
デメリット
高学年から始める一番のデメリットが、学校で習う公式や筆算に慣れていて、計算する癖もついています。
「珠を弾いて計算する」そろばんのやり方に慣れるのが大変な場合も。

そろばんを始めた頃の指の動かし方を覚える前に、暗算で答えてしまったり、簡単な計算にそろばんを使う煩わしさから、好きになれない子どももいます。
中学生(13歳以上)から始めるメリット・デメリット
メリット
そろばんの基礎練習の期間は、中学生に簡単すぎる問題です。
週に何回、どれだけ練習するかなどを自分で決めて継続するという習慣は、自己管理スキルの向上につながります。
1〜2年コツコツと継続できれば、暗算力や集中力の向上を感じられるでしょう。
デメリット
最初は1桁や2桁の足し算からスタートします。計算が簡単だからこそ基礎の操作を習得する期間が大変になるでしょう。

幼少期のように「楽しいからやる」ではなく、「意味を感じないと続かない」傾向が多いようです。
始めるときの注意
年中から始める場合は数字に慣れる・楽しむ
習い事を始めるのは、早ければ早い方が良いと思います。
ただし、そろばんや数字に早く慣れすぎることには注意が必要です。
計算が得意になりすぎると、筆算の基礎をしっかり学ばないまま、暗算で答えを出してしまうことがあります。
その結果、筆算を使った応用問題への対応が難しくなる恐れがあります。
特に高学年以降の授業では、九九や筆算の基礎をしっかり身につけていることが前提となるため、基礎の習得はとても大切です。

そろばんを年中(4-5歳)で習う場合は、数字に慣れる、数字を楽しむことをメインにやっていきましょう。
そろばんは算数とは別物として高学年から
今度は高学年で、そろばんを始めた場合。
既に筆算や頭で計算する癖や学力があるため、そろばんの基礎練習をおろそかにして、そろばんの操作方法や基本の計算手順が身につかない場合があります。
高学年から習う場合は、何度も指練習をして基礎をしっかり体に叩き込むぐらいでないと、ちゃんと上達しません。
その場合、算数とそろばんを別物として考えられる中学生や高校生ぐらいから始めた方が良いかもしれません。

これらの理由から、学校の算数授業と連動した同じぐらいのペースで、そろばんを進められるのが一番良いタイミングです。
そろばんを習うならどっち?
今はそろばん教室に通わなくても、オンライン教室も多くあります。
教室に通うと、手を触れながら珠の弾き方を教えてもらえますし、オンラインだと自宅の安心感と通学の時間やコストが抑えられます

ご家庭の状況やお子さまがどちらを希望するかで選択するのが良いと思います。
個人的には、パソコンやタブレットに慣れるためにも、オンライン教室を推奨。
FAQ
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4歳でも、そろばんを始められますか?
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始められます。1-10までの数を理解して書くことができれば可能です。
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高学年から始めても効果はありますか?
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効果はあります。計算力の向上と、集中力や継続力という点でも効果が期待できます。
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そろばんと他の習い事、どっちが先がいいですか?
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年齢や他の習い事によって異なると思います。公文式は、そろばんと算数や計算のアプローチが異なるので、どちらか一方をおすすめします。
おすすめは小学校の入学前後
この記事では、そろばんを始める最適な年齢とその理由を解説しました。
おすすめは、小学1年〜2年の6歳〜7歳ぐらい。
小学校の算数のレベルにあわせて筆算と九九を同時に学習できる方が良いですよ。
まとめ|そろばんは“年齢に合わせた始め方”が大切!
そろばんは、小学校1〜2年生から始めると、筆算や九九と連動しやすく、スムーズに上達しやすいです。
年中(4〜5歳)は数字に親しむことが目的で、楽しさ重視が効果的。
高学年以降でも、理解力や集中力を活かせば、明確な目的のもと習得は可能です。
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