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そろばん先生
フラッシュ暗算をビジネスに活かしたアラフォーのそろばん経験者&そろばん啓蒙活動家。社会人生活で「そろばんやってて良かった」と思える日々の実体験をベースにお伝えします。
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今、そろばんを習い事に選ぶ親御さんや、そろばんを受講する子どもたちが増えてますよね。
その一方で、そろばんを習うための知っておきたいデメリットもあるんです。
この記事では、そろばんのデメリットについて詳しく解説し、それに対する対処法も紹介。
そろばん教室を考えている親御さんや、すでに学び始めたお子さんを持つ方にとって、知っておくべき情報です。
習い事の効果を最大限に引き出すために、デメリットも理解して、上手に対処しませんか?
一般的なそろばんの効果
デメリット4選の前に、一般的に言われる「そろばんの効果」をおさらいします。
- 計算力の向上
当然といえば当然ですが、繰り返し練習をすることで速さと正確さが向上し、視覚的に数字を扱うので暗算力も高まります。
- 集中力の向上
そろばん練習は、そろばんの珠の弾きにグッと集中します。その繰り返し練習で集中力が鍛えられます。
- 記憶力の向上
視覚的に数字を扱うそろばんは、記憶力の向上に強く、計算中に一時的に記憶するので短期記憶力が向上します。
- 論理的思考力の向上
論理的思考力への貢献は生涯にわたって役に立つ効果で、概算で見込みを読み、筋道を立てることに強くなります。
大人になってからも、ずっと実感しているメリットを別の記事にも書いています。
参考にどうぞ
✅️ そろばん効果で論理的思考力がつく!40代男が実感する理由と実例
そろばんを習うデメリット4選

本題のそろばんを習うデメリット。
そろばん経験者の私がデメリットと感じることの4つを解説します。
習得に時間がかかる

そろばんの習得には時間がかかります。
計算できる桁を増やしながら、スピードも正確さも高めていく地道な積み重ねが必要です。
ここで言う習得というのは、
- 頭の中でそろばんを使った暗算ができる
- 桁の多い計算を素早く読み解ける
状態です。
目安としては、珠算検定3級〜2級ぐらいの人が、成人した後でも暗算や桁の多い計算を維持できているかが基準になるでしょう。
私自身は3年生のはじめからら6年生の最後までの4年間、週2回のそろばん教室に通いました。
最後は1級検定を不合格。
同じ時期から始めて1級合格していた同級生もいたので、上手な方ではありませんでしたが、コツコツと4年かかりました。
実用性が限定的

一部では“そろばんは時代遅れ”といった意見もあり、懐疑的な声も見られます。
確かに「そろばんを使う」ということで考えると、エクセルで計算できるデジタル時代では、そろばんを使う場面はありません。
最近ではプログラミングや英語といった、“より実践的”とされる習い事との比較もされています
実際に私自身も、そろばん教室を卒業してから数えるぐらいしか使っていませんし、社会人になってからは一度も使用したことがありません。
年月をかけてそろばんを習得しても、使う場面がないことはデメリットと感じる方も多いでしょう。

たしかに“使う機会”は少ないかもしれません。
でも、“身につけた力”は、一生モノなんですよ。
数字を丁寧に書かなくなる

速く正解を得るために、解答欄に数字を書くのが雑になる事があります。
そろばんは答えるスピードも重要な要素なので、1秒でも速く答えを書き、誰より速く終えたいと思うことも必要です。
そろばんの時だけなら良いのですが、雑に書き続けると丁寧に書いても字が汚くなることもあり、デメリットと思われるかもしれません。

速く書くクセがついても、速く“考える力”もちゃんとついてるんですよ。
筆算が不要になる

最後は、少し想像しにくいデメリットです。
そろばんが上達すると、ある程度の暗算もできるようになります。
学校の算数よりも、もっと大きい桁の暗算ができるようになるので、筆算の計算方法を使わなくても答えがわかるようになります。
その結果、公式を覚えなくても自分なりの計算方法で答えを出せるようになります。
これはこれですごいのですが、公式の使い方を基本から慣れていないと、高等数学を使うころに応用が効かなくなることがあります。
私の場合、高校1年生の頃まで公式を使わず、ほとんどの問題を暗算でやりくりできた為、高校になった頃に数学に苦労しました。

公式を煩わしく感じることもあるけど、“公式を理解する”地頭が育っています。
後々から公式を深く理解できましたよ。
デメリットの対処
デメリットを対処するのは、数字と丁寧に書くとか、公式を理解しているかテストするなど考えられますが、その場しのぎでしかありません。
正しいデメリットの対処は、「考え方を変えてデメリットをデメリットと思わない」という対処です。
- 習得に時間がかかる
「そろばんを習得した」と言える3級や2級になるまで、3年程度はかかります。
「3年間コツコツと継続する力も養える習い事」だと考え方を転換できます。
- 実用性が限定的
そろばんは、学校の一部授業以外で使うことがなく、将来は見る機会も触れる機会もないです。
今やらなかったら、ずっとやることはありません。
「今しかできない習い事」だと思いましょう。
- 数字を丁寧に書かなくなる
そろばんで、数字を丁寧に書かなくなると思うのではなく、誰よりも数字を書く回数が多いとも考えられます。
何度も何度も数字を書いていれば、少しずつ読みやすい数字になってくるでしょう。
それこそ、デジタル社会になっていくと手書きをする機会も少なくなりますよね。
- 筆算が不要になる
筆算の計算方法を知らないのは問題ですが、自分なりの計算で筆算以外にも答えの出し方があることを知るのは良いことです。
それこそ状況に応じた最適な計算方法を選ぶ柔軟性が身につきますし、公式などの理解も深くなります。
また自分で計算方法をためすことで数の概念や計算の本質を理解できる機会だと捉えましょう。
そろばん経験者の実体験
私自身も小学生の時に4年間そろばん教室に通いました。
そろばんを習ったデメリットだと感じたことがあるのは、ほとんどの計算が暗算で出来すぎてしまったことです。
算数や数学のテストで、暗算で答えだけを書いて提出したりすると、「答えまでの計算式がないからカンニングした」とバツにされたこともあります。
数学が簡単だったので、今思えば数学の教科を舐めていたと思います。
その結果、高等数学ぐらいで暗算が通用しない内容になると急に答えられなくなりました。
そろばんで培った計算力に頼りすぎた結果、基礎的な解法の理解が不足していたことが原因です。
数学は好きだったので頑張れましたが、そろばんで鍛えた論理的思考力と集中力で、なんとか追いついたぐらいです。
私が体感しているそろばん習得のメリットをまとめています。
こちらの記事もどうぞ。
✅️ そろばんの習い事は本当に意味ない?経験者40代が体験する超メリット
まとめ
どんなに人気の習い事でも、メリットもあればデメリットもあります。
考え方を転換して、デメリットをデメリットに感じさせないことが大切。
上記のデメリットの考え方を転換すると、
そろばんのメリットとデメリット、どちらの視点もバランスよく比べてみてください。
そろばんを習得できるのは、今だけかもしれません。
将来後悔しないように、じっくり検討してみましょう。
気になることがあれば、無料体験教室で先生に質問してみるのもおすすめです。
プロの意見を聞くことで、判断材料が広がります。

今回は、そろばんのデメリットを解説しました。
しかし、それ以上にメリットが大きいのもそろばんです。
子どものうちに、一度そろばんを習ってほしいので、おすすめの10教室をまとめました。
こちらの記事も、ぜひ読んでみてください。