今、そろばんを習い事に選ぶ親御さんや、そろばんを受講する子どもたちが増えてますよね。
その一方で、そろばんを習得するうえで知っておきたいデメリットもあるんです。
この記事では、そろばんのデメリットについて詳しく解説し、それに対する対処法も紹介。
そろばん教室を考えている親御さんや、すでに学び始めたお子さんを持つ方にとって、知っておくべき情報です。
習い事の効果を最大限に引き出すために、デメリットも理解し、上手に対処しませんか?
一般的なそろばんの効果
デメリット4選の前に、一般的に言われる「そろばんの効果」をおさらいします。
- 計算力の向上
当然といえば当然ですが、繰り返し練習をすることで速さと正確さが向上し、視覚的に数字を扱うので暗算力も高まります。
- 集中力の向上
そろばん練習は、そろばんの珠の弾きにグッと集中します。その繰り返し練習で集中力が鍛えられます。
- 記憶力の向上
視覚的に数字を扱うそろばんは、記憶力の向上に強く、計算中に一時的に記憶するので短期記憶力が向上します。
- 論理的思考力の向上
論理的思考力への貢献は生涯にわたって役に立つ効果で、概算で見込みを読み、筋道を立てることに強くなります。
そろばん効果で論理的思考力がつく!40代男が実感する理由と実例 という別の記事も書いていますので参考にどうぞ。
そろばんのデメリット4選
本題のそろばんを習うデメリット。
そろばん経験者の私がデメリットと感じることの4つを解説します。
習得に時間がかかる
そろばんの習得には時間がかかります。
こつこつと計算できる桁を増やしながら、スピードも正確性も高めることを追求して少しずつ習得します。
ここで言う習得というのは、頭の中で「そろばんを使った暗算」や「桁の多い計算を素早く読み解ける」状態です。
珠算検定3級か2級ぐらいで、成人してもぎっちり記憶に残っているので概ね習得したと言えるでしょう。
私は3年生の最初から6年生の最後までの4年間、週2回のそろばん教室に通いました。
最後は1級検定を不合格。
同じ時期から始めて1級合格していた同級生もいたので、上手な方ではありませんでしたが、コツコツと4年かかりました。
実用性が限定的
「そろばんを使う」ということで考えると、エクセルで計算できるデジタル時代では、そろばんを使う場面はありません。
実際に私自身も、そろばん教室を卒業してから数えるぐらいしか使っていませんし、社会人になってからは一度も使用したことがありません。
年月をかけてそろばんを習得しても、使う場面がないことはデメリットと感じる方も多いでしょう。
数字を丁寧に書かなくなる
速く正解を得るために、答えの数字を書くのが雑になる場合があります。
そろばんは答えるスピードも重要な要素なので、1秒でも速く答えを書き、周りより速く終えたいと思うことも必要です。
そろばんの時だけなら良いのですが、雑に書き続けると丁寧に書いても字が汚くなることもあり、デメリットと思われるかもしれません。
筆算が不要になる
最後は、少し想定しにくいデメリットです。
そろばんが上達すると、ある程度の暗算もできるようになります。
学校の算数よりも大きい桁の暗算ができるようになるので、筆算の計算方法を使わなくても答えがわかる。
その結果、公式を覚えなくても自分なりの計算方法を暗算でためし、同時に、正しい答えかを逆算して検証することができます。
これはこれですごいのですが、公式の使い方を基本から慣れていないと、高等数学で使うころに応用が効かなくなります。
私の場合、中学3年の頃まで公式を使わず暗算でやりくりできた為、高校になってから数学の成績ががっつり落ちました。
デメリットの対処
デメリットを対処するのは、数字と丁寧に書くとか、公式を理解しているかテストするなど考えられますが、その場しのぎでしかありません。
正しいデメリットの対処は、「考え方を変えてデメリットをデメリットと思わない」という対処です。
- 習得に時間がかかる習得に時間がかかる
「そろばんを習得した」と言える3級や2級になるまで、3年程度はかかります。
「3年間コツコツと継続する力も養える習い事」だと考え方を転換できます。
- 実用性が限定的
そろばんは、学校の一部授業以外で使うことがなく、将来は見る機会も触れる機会もないです。
今やらなかったら、ずっとやることはありません。
「今しかできない習い事」だと思いましょう。
- 数字を丁寧に書かなくなる
そろばんで、数字を丁寧に書かなくなると思うのではなく、誰よりも数字を書く回数が多いとも考えられます。
何度も何度も数字を書いていれば、少しずつ読みやすい数字になってくるでしょう。
それこそ、デジタル社会になっていくと手書きをする機会も少なくなりますよね。
- 筆算が不要になる
筆算の計算方法を知らないのは問題ですが、自分なりの計算で筆算以外にも答えの出し方があることを知るのは良いことです。
それこそ状況に応じた最適な計算方法を選ぶ柔軟性が身につく。
また自分で計算方法をためすことで数の概念や計算の本質を理解できる機会だと捉えましょう。
そろばん経験者の実体験
私自身も小学生の時に4年間そろばん教室に通いました。
そろばんを習ったデメリットだと感じたことがあるのは、ほとんどの計算が暗算で出来すぎてしまったことです。
数学のテストで、暗算で答えだけを書いて提出したりすると、「答えまでの計算式がないからカンニングした」とバツにされたこともあります。
数学が簡単だったので、今思えば数学教科を舐めていたと思います。
その結果、高等数学ぐらいで暗算が通用しない内容になると急に答えられなくなりました。
そろばんで培った計算力に頼りすぎた結果、基礎的な解法の理解が不足していたことが原因です。
数学は好きだったので頑張れましたが、そろばんで鍛えた論理的思考力と集中力で、なんとか追いついたぐらいです。
私が体感しているそろばん習得のメリットは、こちらの記事もどうぞ。
そろばんの習い事は本当に意味ない?経験者40代が体験する超メリット
まとめ
どんなに人気の習い事でも、メリットもあればデメリットもあります。
考え方を転換して、デメリットをデメリットに感じさせないことが大切。
上記のデメリットの考え方を転換すると、
親御さんもメリットとデメリット、両方の視点で比べて天秤にかけてみて。
そろばんの習得は今しかできませんので、後悔のないように検討してくださいね。
メリットやデメリットの考え方も、プロの先生に無料体験教室で質問してみても良いですよ。
そして習い事に限らず、考え方を転換する視点はお子さまにも伝わると尚良しです。