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そろばん先生
フラッシュ暗算をビジネスに活かすアラフォーのそろばん経験者で、そろばん啓蒙活動家(2級)。「人生に役立つ人間教育としてのそろばん」を軸に、社会人生活で「そろばんをやっていて良かった」と実感する日々の体験をお伝えします。
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そろばんって、もう昔の習い事じゃないの?

そう感じている方も多いかもしれません。
でも今、そろばんが“脳を育てる習い事”として再注目されています。
暗算や計算力だけでなく、集中力・記憶力などはもちろん、自己肯定感など、
子どもの人生の土台を支える力が、そろばんには詰まっているのです。
この記事では、
までを、わかりやすく解説します。

今の時代にそろばんを習わせるメリットは?
そんな疑問を持つ親御さんが、読み終えるころには“やってみようかな”と思えるような内容です。
そろばんを習うメリットは?
「脳と心を育てる学び」
数字にふれることで考える力が育ち、
コツコツ練習する中で集中力やがんばる気持ち・自己肯定感も身につくと言われています。
つまりそろばんは、脳と心を一緒に育てる習い事だということです。
では、今でも選ばれる理由を解説します。
今の時代でも“意味がある”理由
タブレット学習やAI教材が広がるなかで、そろばんが再び注目されています。
理由は、アナログな習い事だからこそ、デジタル世代の弱点を補ってくれるからです。
そろばんは、指を動かしながら数字を頭でイメージします。
この“手と脳を同時に使用する行為”が、前頭前野を活性化し、考える力や判断力の基盤を育てます。
また、そろばんの練習には、静かに集中して取り組む時間があります。
その積み重ねで「集中力」「忍耐力」「達成感」を育て、デジタルでは得にくい“人のリズム”を取り戻すきっかけにもなります。

少し抽象的ですが、詳しく説明していきますよ。
さらに教育現場では、近年「非認知能力(やり抜く力・自制心)」が注目されています。
そろばんはまさに、その力を育てるための古くて新しい方法です。

時代が変わっても、そろばんが意味を持ち続けるのは、“速さ”よりも“考える深さ”を育てる学びだからですね。
そろばんの5大メリットとは
そろばんの学びは、計算力を鍛えるだけではありません。
子どもの脳と心の発達を支える「5つの力」を育ててくれます。
ここからは、その具体的な効果を順に見ていきましょう。
暗算・集中力・記憶・忍耐力の基本的効果
そろばんと聞いて多くの人が思い浮かべるのが「暗算力」です。
珠を動かすたびに、数字の位置や桁を頭の中でイメージするため、自然と計算スピードと正確さが上がります。
また、1問でも間違えると答えが変わってしまうため、集中力も身につきます。
コツコツ練習を重ねる中で、「やりきる力=忍耐力」も育つのがそろばんの大きな特徴です。
さらに、暗算を続けるうちに“数字の並び”を記憶して処理する短期記憶の強化にもつながります。

まさに学習の基本となる「集中・記憶・忍耐・計算」のすべてをバランスよく鍛えられる習い事です。
右脳活性化・イメージ力・情報処理の“脳トレ効果”
そろばんは、指を動かしながら数字を頭の中でイメージする学びです。
この「珠算式暗算(しゅざんしきあんざん)」という方法では、右脳を使ってイメージしたり、数字の位置をつかんだりする力がよく働きます。
実際に、脳の研究でも、そろばんを続けている人は右脳の動きが活発になることが分かっています。
※参考:fMRI研究(そろばん上級者が暗算を行うとき右脳の後頭葉や頭頂葉が強く活動し、通常の計算で主に使われる左脳言語野の関与が相対的に小さいことを報告)
数字を頭の中で映像のように思い浮かべて処理するうちに、記憶力や情報をまとめる力も自然と育っていくのです。
つまり、そろばんはただの計算練習ではなく、脳そのものを鍛えるトレーニング。

「見て・思い浮かべて・考える」
この流れが、ひらめきや発想力を育てていきます。
現代教育で注目の「思考力・非認知能力」が育つ
今の教育では、「正解を覚える力」よりも「自分で考える力」が求められています。
そろばんはその両方を自然に伸ばしてくれる学びです。
計算の途中で「どの方法が早いか」「どこで間違えたか」を考えるうちに、思考力と判断力が育ちます。
また、そろばんのような“個人戦”の習い事では、自分で工夫し、乗り越えなければ上達できません。
その過程で、目標に向かってあきらめずに取り組むやり抜く力(非認知能力)が自然と身についていきます。

そろばんは、目に見える点数の成績だけでなく、見えない力=生きる基礎力を伸ばす教育でもあるのです。
自己肯定感を高める心理的メリット
そろばんの練習は、日々の小さな「できた!」の積み重ねです。
自分自身で少しずつ難しい問題が解けるようになることで、自信が芽生え、自己肯定感が育っていきます。
また、検定合格やスピードアップなどの目標を達成するたびに、達成感と成功体験を味わえます。
この経験が、「自分は頑張ればできる」という前向きな気持ちにつながるのです。

努力が形として見えるそろばんは、子どもの心の成長を支える“メンタルのトレーニング”でもあります。
大人になって気づく、そろばんの“生きる力”への応用
社会に出てから「そろばんをやっていて良かった」と感じる人は少なくありません。
私自身もその一人です。
そろばんを辞めて30年たった今でも、そこで身につけた力は仕事や日常で確かに活きています。
暗算力はもちろん、短時間で物事を整理し判断する力、集中を保つ力――。
これらはまさに、社会人に必要なスキルそのものです。
特に、暗算が得意になると頭の中で数字を処理する脳の負荷が小さくなります。
会話をしながら計算したり、資料を読みながら数字の整合を確認できるようになる。
おおよその概算で問題の有無をつかみ、重要な見落としを防ぐ判断力にもつながります。

子どものころに鍛えたそろばんの力は、一生使える“思考の筋力”。
何もツールを使わずに、自分の脳だけで考えられる力は、時代が変わっても大切な“生きる武器”なのです。
大人になってから気づくそろばんの効果は、
次のページに詳しくまとめました。
▶ 大人になってそろばんの効果を実感!
40代の論理的思考力が鍛えられた体験談
そろばんのデメリットも知っておこう
どんな習い事にもメリットがあれば、注意しておきたい点もあります。
そろばんも同じで、学びを長く続けるためには“現実的な壁”もあります。
ここでは、そろばんを始める前に知っておきたいデメリットを見ていきましょう。
続けるには“根気”が必要
そろばんは、短期間で成果が出るタイプの習い事ではありません。
上達には練習の積み重ねが必要で、地道に続ける根気が求められます。
また、上達していることへの実感も感じにくい場合も。
特に級が上がるにつれて難易度が上がり、最初のころのようにすぐ上達を実感できない時期もあります。

モチベーションが下がるやすい時期に、親が「努力の過程を認める声かけ」をすると続きやすくなります。
筆算や途中式が苦手になる
暗算力がつくことで、頭の中で答えを出せるようになります。
その反面、途中式を書かかなくても答えにたどり着けるため、学校の算数で戸惑うことがあります。

暗算が得意な子の場合、筆算や途中の式を、言葉で説明してもらうのが一番です。
算数や公式の概念を説明するのは難しいですが、分かりやすく説明して伝える力も身につくのでおすすめです。
数字の書き方が雑になりやすい
スピードを重視する練習が多いため、数字を早く書く癖がつき、形が乱れやすくなります。
特に小学低学年では、丁寧に書く習慣との両立が必要です。
実用性が限定的
日常生活や仕事でそろばんを直接使う機会はほとんどありません。
そのため、「実用的なスキル」としては見えづらく、親世代の中には「昔の習い事」という印象を持つ人もいます。

ただし、そろばんの目的は“計算”よりも“脳を鍛えること”にあるため、学ぶ価値は依然として高いです。
そろばんを習うデメリットは、
次のページに詳しくまとめました。
効果を出すコツは「目的と楽しさ」を共有すること
そろばんを長く続けて効果を出すには、「なぜやるのか」を親子で共有することがポイントです。
「計算が速くなる」「検定を取りたい」「集中力をつけたい」――目的は何でも構いません。
大切なのは、学ぶ意味を一緒に理解し、“楽しさ”を感じながら取り組むこと。
ときにはスピード競争やゲーム感覚の練習を取り入れて、「楽しい!」という気持ちを維持しましょう。

そろばんは、正しく向き合えば一生の財産になる学び。
そのためにも、デメリットを知って上手にサポートすることが大切です。
そろばんを始めるならいつから?最適年齢とタイミング
「何歳から始めるのがいいの?」という疑問は、多くの親御さんが気になるポイントです。
実は、そろばんには“集中力・理解力・手先の発達”などのバランスが関わるため、年齢の目安があります。
ここでは、始めるタイミングを具体的に見ていきましょう。
6〜8歳がベストといわれる理由
一般的に、そろばんを始めるのに最も適しているのは6〜8歳ごろです。
この時期は、数字の概念が理解できるようになり、指を使った細かい動作もスムーズにできるようになります。
また、小学校入学前後は「できた!」という達成感を感じやすい時期。
新しいことへの意欲が高く、練習を楽しみながら集中できるため、上達スピードも速い傾向にあります。

私がそろばんを始めたのは、小学2年生で8歳の時。
経験者としては、もう少し早く始めても良かったと感じています。
「興味が出た時」が一番の始めどき
最も大切なのは、本人の興味や意欲です。
タイミングも大切ですが、「やってみたい」「数字が好き」という気持ちがある時こそ、ベストな始めどきです。
子ども自身が興味を持って始めた習い事は、吸収力もモチベーションも高く、上達が早いことは間違いありません。
親が無理に勧めるよりも、「楽しそうだね」「体験してみようか」と一歩を後押しする姿勢が大切です。
年齢別の始め方や、早期学習の注意点を、
次のページで具体的に紹介しています。
▶ そろばんは何歳から始めるべき?
年齢別のメリット・デメリットを経験者が解説!
お子さんの性格や発達に合ったタイミングを見極めて、「始めてよかった」と思えるをそろばん経験を探してください。
そろばん教室を選ぶ3つのポイント
どの教室に通うかで、子どもの成長スピードや楽しさが大きく変わります。
「続けやすく、合っている教室」を選ぶことが、そろばん上達の第一歩です。
ここでは、教室選びで失敗しないための3つのポイントを紹介します。
指導スタイル(集団・個別・オンライン)で選ぶ
まず注目したいのは、指導スタイルの違いです。
集団指導は、周りの子どもと競い合いながら学べるのが特徴。
一方、個別指導はペースに合わせた丁寧なサポートが受けられます。
最近は、通塾が難しい家庭でも学べるオンライン教室も人気です。
マンツーマン指導や録画授業など、柔軟な学び方が選べるため、共働き家庭にもおすすめです。

子どもの性格(マイペース型・負けず嫌い・人見知りなど)を意識して、「どんな環境なら伸びるか」を基準に選びましょう。
通いやすさ・費用のバランスをチェック
どんなに良い教室でも、通いづらいと続きません。
自宅や学校から近い場所を選ぶと、送迎の負担も減り、自然と長続きします。
また、費用面も大切なポイント。
月謝は一般的に5,000〜10,000円前後が目安ですが、教材費や検定料など、追加費用の有無も確認しておくと安心です。

続けやすい距離と費用のバランスを取ることで、学びが習慣になります。
無料体験で先生との相性を確認
最後に大切なのが、先生との相性です。
同じ教材でも、先生の声かけや雰囲気によって子どものモチベーションは大きく変わります。
そのため無料体験では、
- 先生が子どもの反応をよく見ているか
- ほめ方や励まし方が合っているか
- 教室の雰囲気が安心できるか
をチェックしてみましょう。
子どもが「またやってみたい」と感じられる教室なら、それが正解です。

費用や指導方法をしっかり比較して、お子さんにぴったりの教室を見つけましょう。
そろばん教室ごとの料金や特徴を詳しく知りたい方は、
こちらの記事で人気4社の月謝とコスパを比較しています。
オンラインでも学べる!今注目のそろばん学習
今は通わなくても、自宅で本格的にそろばんを学べる時代です。
オンラインなら、送迎の手間もなく、先生との距離もぐっと近く感じられます。
ここからは、オンラインそろばん学習の仕組みと特徴を紹介します。
自宅で学べるオンラインそろばんの仕組み
オンラインそろばんでは、Zoomなどのビデオ通話を使って先生とリアルタイムでつながります。
画面越しでも手元の動きがしっかり見えるように設計されており、先生がその場でアドバイスや採点を行うスタイルが主流。
また、練習問題や復習用の教材は、タブレットやプリントを通じて配信されることが多く、自宅にいながら教室と同じような学習体験ができます。

中には全国からの回答データで、子どもにあった難易度の問題・間違いやすい問題を自動出題するサービスもあり、効率的な学びが可能です。
通塾との違いと続けやすさ
通塾との大きな違いは、時間と場所の自由度です。
自宅で学べるため、共働き家庭でも送り迎えの負担がなく、他の習い事と両立しやすいと評判。
平日の夕方、親が夕食を準備する間に授業を受ける家庭も多いです。
また、マンツーマン指導が中心のため、子どもの理解度に合わせてペースを調整できるのも魅力ですね。

自分の性格や生活リズムに合う形式を選ぶことが、オンライン学習を続けるコツです。
人気のオンライン教室3選
今、特に評判の高いオンラインそろばん教室は次の3つです。
- そろタッチ
暗算習得に特化した新しいそろばん学習。 - いしど式オンライン
講師陣の教育理念が高く、親御さんの満足度も高いそろばん教室。 - よみかきそろばんくらぶ
時間帯が豊富で、授業やり直し制度もあるオンライン完結のそろばん教室。

それぞれに特徴があるため、子どもの性格や目的に合わせて比較検討することが大切です。
暗算特化型の両手式そろばん「そろタッチ」は、
次のページに詳しくまとめました。
▶ 「そろタッチ vs そろばん」どっちが効果的?
口コミや評判・デメリットを比較
無料体験で“そろばんの楽しさ”を実感しよう
どんな教室が合うかは、実際に体験してみるのが一番です。
多くのオンラインそろばん教室では、無料体験レッスンを実施しています。
無料体験では、先生との相性や子どもの反応を確認できるほか、「そろばんって楽しい!」と感じられるきっかけにもなります。

まずは気軽に体験して、子どもが楽しく取り組める学び方を見つけましょう。
まとめ|そろばんは「未来を生き抜く力」を育てる学び
そろばんは、単なる計算練習ではなく、脳と心を同時に鍛える“思考の学び”です。
AIやデジタル教材が主流の今だからこそ、そろばんのようなアナログの学びが子どもの自立を促します。
自分で考え、やり抜く力を身につける体験は、これからの時代に欠かせない“非認知能力”の育成にもつながります。
子どもには、しっかり自立してほしい!
そう思ったら、まずは無料体験で実際に触れてみてください。
授業の雰囲気や先生との相性を確かめながら、お子さんの反応を見てみるのが一番です。
✅️ 授業タイプやスタイル別に
そろばん教室を比較・解説しています!
▶ オンラインそろばん教室のおすすめ10選
年長〜小学生向け【最新版】
無料体験の特典案内も!